あなたの投稿は、3秒でスクロールされています。広告も、LPの1行目も同じ。 ここで足を止められなければ、その先にどれだけ良い内容を書いても存在しないのと同じです。 では、人の足は何で止まるのか。答えは「良い情報」ではありません。違和感です。
脳は「知っていること」を素通りする
「良い商品です」「実績があります」「今なら安い」。 これらが読み飛ばされるのは、内容が悪いからではなく、脳が予測できてしまうからです。 見慣れたパターンは、省エネしたい脳にとって処理する価値がない。 逆に、予測とズレたものに出会った瞬間、脳は強制的に注意を向けます。 「なんだこれ?」――これが、感情の階段の第1段です。
事例:Dollar Shave Club
大手がハイテク化・高級化を競っていたヒゲソリ市場で、この会社は言い切りました。
「ヒゲソリは高級品ではなく、月1ドルの日用品だ」。
新技術の発表ではありません。すでにあるものの意味を変えただけ。
それで巨大市場の常識がひっくり返りました。強いコンセプトは、新情報ではなく新解釈なのです。
認識反転フォーミュラ「○○ではなく、△△だ」
この新解釈を、狙って作るための型が認識反転フォーミュラです。 形は単純。「○○ではなく、△△だ。」 ○○にはお客さんが信じている常識を、△△にはあなたが発見した新しい意味を入れます。
「セールスは説得ではなく、感情の設計だ」。 当サイトの1行目もこの型で書かれています。 あなたがこのサイトを読み進めているという事実が、型の効果のいちばん近い証拠です。
作り方は3ステップ
- 業界の「当たり前」を10個書き出す。お客さんが信じ込んでいる常識、競合全員が同じように言っていること。「ダイエットは我慢」「保険は安心のため」——退屈なほど良い素材です。
- それぞれに「本当にそうか?」をぶつける。逆は成立しないか。主語を変えたらどうか。原因は別にないか。「我慢しないと痩せない」→「我慢するから、リバウンドする」のように、ズラした仮説を並べます。
- 土台(人間理解)と接続できたものだけ残す。ここが最重要。奇をてらっただけの逆張りは、驚かせて終わりです。前回の記事で掘った“お客さんの本音”に触れている反転だけが、「なんだこれ?」の次に「もっと知りたい」を生みます。
POINT
良い新解釈は、お客さんの過去を回収します。「そういうことだったのか。だから私は失敗してたのか」——
過去の説明がつく反転は、驚きと同時に信頼を生みます。驚きだけの反転は、疑いを生みます。
足を止めるのは、6段の始まりにすぎません。 「なんだこれ?」で止まった人を、次は「これ、私のことだ」に変える必要があります。 それが次回、問題再定義の4枠です。
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