発信に「いいね」がつく。セミナーで「勉強になりました」と言われる。 なのに、申し込みは来ない。 このとき起きているのは、拒絶ではありません。もっと厄介なもの――「他人事」です。
興味と、自分ごとは違う
「なんだこれ?」で足を止めた人は、まだ観客席にいます。 面白い話として聞いている。良い商品だと思っている。 でも、「自分の問題を解決するもの」だとは思っていない。 この状態でオファーを出すから、「いい話ですね(で、私には関係ない)」が量産されます。
第2段の仕事は、観客席の人に客席から降りてもらうこと。 そのための道具が、問題再定義の4枠です。
問題再定義の4枠
- 表面の悩み――お客さんが自分で言っている悩みを、お客さんの言葉のまま書く。「痩せたい」「集客したい」「片づけたい」。ここを飛ばして専門用語で語り始めると、その瞬間に他人事になります。
- 本当の原因――その悩みが解決しない本当の理由を、新しい視点で示す。「痩せないのは意志が弱いからではなく、続けられない設計で頑張っているから」。原因の再定義は、お客さんの自責を外す仕事でもあります。
- 放置コスト――このまま何もしなかった場合に失うものを、具体的に見せる。お金、時間、機会、そして自己イメージ。脅しではありません。すでに起きている現実の可視化です。
- 新しい自己像――問題が解決した先の「新しい肩書き」を渡す。「ダイエットに成功した人」ではなく「体型を自分で管理できる人」。人は商品ではなく、なりたい自分に近づくために動きます。
事例:RIZAP
「結果にコミット」とビフォーアフター映像は、ダイエット情報をほとんど語っていません。
見せているのは“変わった後の自分”だけ。
「何度も失敗したあなた」(表面の悩み・自責の解除)から「変わった未来のあなた」(新しい自己像)まで、
問題再定義の階段を30秒のCMで駆け上がらせた設計です。
POINT
4枠のうち、素人がいちばん飛ばすのは①表面の悩み。
プロがいちばん外すのは④新しい自己像です。
「あなたの悩みはこれですよね」で入って、「あなたはこうなれる」で終わる。入口と出口を必ず両方作ること。
自分ごと化した人には、次の壁がある
「これ、私のことだ」と感じた人は、次に必ずこうつぶやきます。 「でも、私にできるかな……」。 興味の壁の次は、不安の壁。ここを越えさせるのが第3段「私にもできそう」=可能性の証明です。次回に続きます。
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